農学国際教育協力研究センター

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研究活動

ケニアにおける稲作生産性阻害要因の克服に向けた栽培・育種学的研究:槇原 大悟(協力ネットワーク開発研究領域)

槇原 大悟(協力ネットワーク開発研究領域)

アフリカ大陸東岸、赤道直下に位置するケニアの稲作では、旱ばつ、高地で起こる冷害、インド洋岸の水田における塩害、土壌の低肥沃度、いもち病、イネ黄斑病などの生物的・非生物的ストレスが阻害要因となっています。これらの生産阻害要因を克服し、稲作の安定化と生産性向上を実現することは、ケニアの農業における最重要課題の一つです。近年では、ストレス耐性や作物生産性に関わる様々な形質とそれらに関与する量的遺伝子座(QTL:Quantitative Trait Locus)が明らかにされ、有用なQTLをテーラーメードで導入した品種を開発することが技術的に可能となっています。しかし、実際に圃場で発現するストレス耐性や生産性は、品種のもつ遺伝的要因だけで決まるわけではなく、栽培環境と栽培管理による影響を受けて変化します。当センターでは、日本における人工環境下での栽培試験とケニアにおける現地栽培試験によるG (遺伝子型) ×E (環境条件) ×M (栽培管理) の相互作用の解析を通して、ケニアの栽培環境下で機能するQTLの特定および導入したQTLの機能が有効に働くための条件の解明に取り組んでいます。その上で、上記の様々なストレスに抵抗性や耐性を有する品種の開発を進めるとともに、イネ品種の能力を十分に発現させる栽培技術を開発し、ケニアの稲作の安定化と生産性向上の実現を目指しています。


冷害を受けたイネの穂(ケニア・ムエア灌漑地区)

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